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上がり3Fの意味と予想への使い方

上がり3Fとは

上がり3F(スリーハロン)とは、レースの最後の3ハロン=ラスト600mを走るのにかかったタイムのことです。競馬新聞やレース結果に「上がり33.5」などと書かれているのがこれで、数字が小さいほどゴール前で速い脚を使ったことを意味します。

なぜラスト600mだけを切り出すのか。競馬は道中のペースがレースごとにバラバラで、走破タイム全体だけでは「最後にどれだけ余力があったか」が見えないからです。上がり3Fは、勝負どころでどれだけ動けたか――いわゆる「末脚」を測る、最も手軽で強力な物差しです。

上がり最速馬はどれだけ走るのか(実測)

「上がり最速の馬は強い」とよく言われますが、実際にどれくらい強いのか。JRAの2021年3月〜2026年7月・18,481レース(出走全馬の上がりタイムが揃うレースのみ)で、レース内で上がり3Fが最速だった馬の成績を集計しました。

結果は、勝率32.6%・複勝率67.3%(対象23,266頭・同タイム最速を含む)。JRA全体では出走馬が3着以内に入る割合は約22.8%(255,209頭)ですから、上がり最速馬の複勝率はその約3倍にあたります。3頭に2頭が馬券圏内に来る計算で、末脚の威力はデータでもはっきり裏付けられます。

ただし、この数字は「レースが終わってから分かる」もの。予想で使うのは、過去のレースでどんな上がりを使えたかという実績としての上がり3Fです。

予想への使い方と注意点

  • 「上がりの数字」より「メンバー内での相対位置」。上がり33秒台でも、全馬が33秒台のスローの上がり勝負なら価値は下がります。龍馬式では、そのレースの中で他馬とどれだけ差があったか(上がり3F差)を評価します。
  • ペースとセットで読む。ハイペースの消耗戦では後方の馬が上がり最速になりやすく、スローペースでは先行馬が残りつつ上がりも速い、という偏りが出ます。数字の背景にある展開を必ず確認しましょう。
  • コースによって末脚の効きが違う。直線の長いコースでは上がり性能が結果に直結しやすく、小回りコースでは位置取りの比重が上がります。

龍馬式統計新聞の総合スコア(100点満点)では、上がり3F差に30点を配点しています。前走着順(35点)に次ぐ2番目の比重で、末脚の相対評価をそれだけ重く見ているということです。

上がり3Fはどこで確認できるか

上がり3Fのタイムは、JRA公式サイトのレース結果ページ、各種競馬新聞、競馬データサイトで確認できます。過去走の欄に「35.2」のように小数1桁の秒数で載っているのが上がり3Fです。多くの媒体では、そのレースで上がり最速だった馬に印や色が付くので、初心者の方はまず「最速マークの常連」を探すところから始めるとよいでしょう。

注意したいのは、芝とダート、良馬場と道悪では上がりの水準がまったく違うことです。芝の良馬場なら33秒台は速い部類ですが、時計のかかる馬場やダートでは36秒台が最速ということも珍しくありません。「33秒台だから優秀」と絶対値で判断するのではなく、同じレースを走った他馬との比較で見る癖をつけてください。

まとめ

上がり3Fはラスト600mのタイムで、末脚を測る基本指標です。上がり最速馬の複勝率67.3%(N=23,266)という実測値が示す通り、結果と強く結びついた数字ですが、予想ではペース・コース・メンバー構成と合わせて「相対的に」読むことが重要です。

※本記事の数値は実データの検証結果であり、的中を保証するものではありません。馬券の購入はご自身の判断と責任で行ってください。

公開日: 2026年7月16日

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