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SIとは?競馬のスピード指数をデータで解説

SI(スピード指数)とは何か

SIとは、レースの走破タイムをもとに「その馬がどれだけ速く走ったか」を1つの数値に変換した指標です。日本語ではスピード指数と呼ばれます。

走破タイムをそのまま比べても、馬の能力は分かりません。同じ芝1600mでも、東京と中山ではコース形態が違い、良馬場と重馬場では時計が大きく変わります。さらに、未勝利戦とオープンクラスでは走るメンバーのレベルが違います。SIは、こうした「距離」「馬場状態」「クラス」といった条件の違いを補正した上で、タイムを共通の物差しに載せ替えたものです。

数値が大きいほど「条件の割に速く走った」ことを意味します。逆に、着順が良くてもメンバーに恵まれた遅いレースなら、SIは高くなりません。着順だけでは見えない「走りの中身」を数値化できるのが、スピード指数の最大の価値です。

龍馬式のSI帯と実測データ

龍馬式統計新聞では、SIを帯で区切って表記しています。SI115以上が「◎」、100〜114が「○」、85〜99が「▲」、70〜84が「△」です。

では、高いSIは実際にどれくらい走るのか。前走のSIが115〜134だった馬(いわゆるSI◎帯)の成績を、リーク(結果の混入)を防ぐため前走時点の値だけで検証したところ、勝率13.0%・複勝率35.7%(N=6,233)でした。JRA全体では出走馬が3着以内に入る割合は約22.8%(2021〜2026年・255,209頭の実測)ですから、前走SI◎というだけで複勝率が明確に底上げされることが分かります。

さらに条件を重ねると数字は跳ね上がります。「前走2〜3着」かつ「前走SI◎」の馬は、勝率20.2%・複勝率50.6%(N=2,013)。龍馬式がこの組み合わせを最強シグナルと呼んでいる根拠です。

SIの限界と正しい使い方

スピード指数は万能ではありません。注意点は3つあります。

  • 1走ごとのブレがある。出遅れや不利があったレースのSIは、その馬の実力を過小評価します。1本の数値ではなく、近走の推移で見るのが基本です。
  • 「今走のSI」は予想には存在しない。SIはレースが終わって初めて計算できる数値です。予想に使えるのは常に「前走までのSI」であり、当サイトの検証もすべて前走SIベースで統一しています。
  • 展開に左右される。ハイペースの消耗戦とスローの上がり勝負では、同じ能力でもタイムが変わります。指数はあくまで出発点で、脚質やコース適性と組み合わせて使うものです。

龍馬式統計新聞では、SIを単独では使わず、前走着順・上がり3F差・調教と合わせた100点満点の総合スコアの一部(20点)として扱っています。指数を「答え」ではなく「証拠のひとつ」として扱う――それがデータ予想の基本姿勢です。

SIを予想でどう読むか(実践)

実際の予想でSIを読むときの手順はシンプルです。まず出走馬の前走SIを並べ、レース内での序列を確認します。次に、その序列が人気の序列とズレている馬を探します。SI上位なのに人気がない馬は「着順が悪くて軽視されているが、走りの中身は良かった」候補であり、逆にSI下位なのに人気の馬は「前走の着順だけで過大評価されている」可能性があります。

また、SIは絶対値よりも「その馬にとって高いかどうか」も重要です。キャリアの浅い馬が自己ベストを更新した直後は成長の合図になり得ますし、ベテランが数値を落とし続けているなら衰えのサインかもしれません。1つの数字の裏にある文脈を読むことで、指数は初めて予想の武器になります。

まとめ

SIとは、タイムを条件補正して馬の能力を数値化したスピード指数のことです。前走SI◎帯の複勝率35.7%(N=6,233)、前走2〜3着×SI◎の複勝率50.6%(N=2,013)という実測値が示す通り、着順より一歩深く馬を評価できる強力な物差しです。ただし予想に使えるのは前走までの値であり、単独の数値を過信しないことが大切です。

※本記事の数値は実データの検証結果であり、的中を保証するものではありません。馬券の購入はご自身の判断と責任で行ってください。

公開日: 2026年7月16日

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